外積
外積(ベクトル積)は、空間の2つのベクトルの間の演算で、その2つのベクトルに垂直な新しいベクトルを与えます。日本の高校では扱わず、大学で学ぶ内容です。
外積とは
外積は、2つのベクトルの間で、しかも空間でだけ定義されます。内積と違い、外積の結果はまたベクトルです。ベクトル
ここで α はベクトル
図は外積
一方のベクトルがもう一方の1次結合(実数倍)になっているとき、外積は零ベクトルになります。これは、2つのベクトルが同じ直線上にある場合です。少なくとも一方が零ベクトルなら、外積も零ベクトルです。
外積の成分の求め方
ここまでで、外積のベクトルの大きさと向きは求められるようになりました。しかし実際には、そのベクトルの成分が直接わかるほうが便利です。式そのものは次のとおりです。
この式はなかなか覚えにくいので、覚えるための工夫があります。
この表を使えば、ベクトルの外積がきれいに計算できます。例として、ベクトル
外積のベクトル
ベクトル
代入します。
何の役に立つのか
外積を使えば、2つのベクトルに垂直なベクトルを求められます。本当にそうなっていることは、内積で確かめられます。結果は0になるはずです。前の例で確かめてみましょう。
ほかの使い方として、空間の平行四辺形の面積の計算があります。空間に平行四辺形 ABCD があり、辺 AB と AD が表すベクトルをそれぞれ
例:3点 A(1, 0, 3)、B(5, 6, 8)、C(3, 5, 4) を頂点とする空間の三角形の面積を求めなさい。
まず、ベクトル
次に、外積を計算します。
さらに、その大きさを求めます。
最後に、結果を2で割ります。