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点と直線の距離

点と直線の距離は、その点から直線に引いた「いちばん短い」線分の長さに等しくなります。

問題

直線 p と、この直線上にない点 A があります。点 A と直線 p の距離を求めたいとします。例として、一般形 p: −x + 2y − 12 = 0 で表される直線と、点 A(6, 4) を考えます。

点 A と直線 p

点と直線の距離は線分 AB の長さに等しくなります。ここで、直線 AB は直線 p に垂直で、点 B は直線 p 上にあります。直線 AB を q とします。

公式を使う方法

導き方を考えたり、「面倒な」計算をしたりしたくなければ、公式を覚えておくだけで十分です。点 A(a1, a2) と、一般形 p: ax + by + c = 0 で表される直線 p の距離は、次のようになります。

d(A,p)=|a⋅a1+b⋅a2+c|a2+b2

この公式を前の例にあてはめます。代入すると次のようになります。

d(A,p)=|−1⋅6+2⋅4−12|(−1)2+22=105=105⋅55=10⋅55=2⋅5≒4.4721

交点の座標を求める方法

別の方法として、点 B の座標を計算することもできます。点 B がわかれば、線分 AB の長さはベクトルの大きさや三平方の定理で簡単に計算できます。そのためには、直線 q の方程式を使います。直線 p の一般形から、直線 p の法線ベクトル n→=(−1,2) がすぐにわかります。直線 p と q は垂直なので、ベクトル n→ に垂直なベクトル m→ をとれば、このベクトル m→ は直線 q の法線ベクトルになります。

そのような垂直なベクトルとして、たとえばベクトル m→=(2,1) があります(内積を計算すれば確かめられます)。したがって、直線 q の一般形は次のようになります。

q:2x+y+c=0

係数 c は、x と y に直線 q 上にあることがわかっている点の座標を代入して求めます。ここでは点 A(6, 4) です。次のようになります。

2x+y+c=02⋅6+4+c=0c=−16

直線 q の一般形は次のとおりです。

q:2x+y−16=0

次に、2直線の交点を求めます。交点は、2直線の方程式を連立方程式として解けば求められます。

−x+2y−12=02x+y−16=0

1つ目の方程式の両辺に 2 をかけ、2つ目の方程式はそのままにします。

−2x+4y−24=02x+y−16=0

2つの方程式を足します。

−2x+4y−24+(2x+y−16)=04y+y−24−16=05y=40y=8

点 B の y 座標は y = 8 です。この値をどちらかの方程式、たとえば −x + 2y − 12 = 0 に代入します。

−x+2y−12=0−x+2⋅8−12=0−x+4=0x=4

点 B の座標は B(4, 8) です。これで2点の座標がわかりました。あとは線分の長さを計算するだけです。線分 AB からベクトル AB→ をつくり、その大きさを計算すればよいのです。

AB→=B−A=(4,8)−(6,4)=(−2,4)

ベクトル (−2, 4) の大きさは次のようになります。

|AB→|=(−2)2+42=4+16=20=4⋅5=2⋅5≒4.4721

章: 点と直線の距離, 点と平面の距離, 平行な2直線の距離