基底変換行列
ベクトル空間 V とその二つの基底があるとき、空間の一つのベクトルを、どちらの基底のベクトルの線形結合としても表せます。基底変換行列を使うと、一方の表し方をもう一方の表し方に変換できます。
はじめに
n 次元ベクトル空間 V と、その二つの異なる基底
同時に、次の式を満たす係数 b1, …, bn も存在するはずです。
一つ目の式ではベクトル
あります。そのために使うのが基底変換行列です。
基底変換行列の求め方
引き続き、空間 V と二つの基底
これらの式を行列の形に書き直します。行列の第1列にはベクトル
この行列を基底 E から基底 F への基底変換行列といいます。V のベクトル
例
ベクトル空間 ℝ3 で考えます。一つ目の基底として標準基底 E = {(1, 0, 0), (0, 1, 0), (0, 0, 1)} を、二つ目の基底として F = {(2, 0, 0), (3, 2, 0), (1, 5, 4)} を選びます。基底 E から基底 F への基底変換行列は次のようになります。
次に、ベクトル
基底 E に関するベクトル
章: ベクトル空間, ベクトル空間の例, 部分空間, ベクトルの線形結合, 線形包, ベクトル空間の基底, ベクトル空間の次元, 基底変換行列