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放物線

放物線は2次曲線の1つで、決められた直線と、その直線上にない決められた点からの距離が、どの点でも等しい曲線です。

放物線の形

放物線は、1つの点 F と1本の直線 d で定められます。この放物線上のすべての点 X は、点 F からも直線 d からも等しい距離にあります。図を見てみましょう。

放物線

  • 点 F を放物線の焦点といいます。
  • 直線 d を放物線の準線といいます。
  • 直線 FD を放物線の軸といいます。軸は準線に垂直で、焦点を通ります。
  • 点 V を放物線の頂点といい、線分 FD の中点にあります。
  • 線分 FD の長さを、放物線のパラメータといいます。焦点と準線の距離です。

図で、放物線上の点から直線までの距離と、焦点までの距離が本当にいつも等しいことにも注目しましょう。たとえば頂点 V では、焦点からの距離 |VF| は、直線からの距離 |VD| と等しくなっています。図に示した点 X でも同じで、距離 |XF| は距離 |XE| と等しくなっています。

放物線は、2次関数のグラフです。

放物線の方程式

放物線では、全部で4つの場合を区別します。まず、放物線の軸の向き、つまり最初の図のように軸が縦(y 軸に平行)か、横(x 軸に平行)かです。さらに、放物線が下に凸か上に凸か、右に開いているか左に開いているかを区別します。放物線の頂点 V の座標を (m, n) とします。(日本の教科書では、焦点と頂点の距離を p として y² = 4px のように書くことが多いですが、ここでは焦点と準線の距離を p として 2p を使います。)

  • 1つ目の場合: 放物線 放物線の軸は y 軸に平行で、下に凸です。方程式は次のとおりです。

    (x−m)2=2p(y−n)

    焦点の座標は次のとおりです。

    F(m,n+p2)

  • 2つ目の場合: 放物線 放物線の軸は y 軸に平行で、上に凸です。方程式は次のとおりです。

    (x−m)2=−2p(y−n)

    焦点の座標は次のとおりです。

    F(m,n−p2)

  • 3つ目の場合: 放物線 放物線の軸は x 軸に平行で、右に開いています。方程式は次のとおりです。

    (y−n)2=2p(x−m)

    焦点の座標は次のとおりです。

    F(m+p2,n)

  • 4つ目の場合: 放物線 放物線の軸は x 軸に平行で、左に開いています。方程式は次のとおりです。

    (y−n)2=−2p(x−m)

    焦点の座標は次のとおりです。

    F(m−p2,n)

章: 2次曲線, 楕円, 双曲線, 放物線, 直角三角形の相似から得られる関係(ユークリッドの定理)