双曲線
双曲線は2次曲線の1つです。双曲線上のどの点についても、決められた2つの点からの距離の差の絶対値は一定です。
双曲線の形
上の定義は少しむずかしそうに聞こえるので、まず双曲線の図を見てみましょう。
楕円や放物線のようなほかの2次曲線とちがって、双曲線は2つの曲線からできていることに注目しましょう。上の定義はどういう意味でしょうか。2つの焦点 F1 と F2 があるとします。双曲線上のどの点 X についても、差 |XF1|−|XF2| の絶対値は等しくなければなりません。
図には2つの点 X1 と X2 があります。X1 では、差は |X1F1|−|X1F2| = 1 − 3 = −2 で、絶対値は 2 です。X2 でも同じ値になるはずです。試してみましょう。|X2F1|−|X2F2| = 3 − 5 = −2 で、絶対値は 2 です(辺 X2F2 の長さが5であることは、たとえば三平方の定理で計算できます)。
この手順を双曲線上のすべての点に当てはめると、いつも結果は 2 になります。
双曲線の各部分
上の双曲線に説明をかき加えた図を見てみましょう。
- 点 F1 と F2 を焦点といいます。
- 点 S を双曲線の中心といい、線分 F1F2 の中点にあります。
- 直線 F1F2 を双曲線の主軸といいます。点 S でこの軸に垂直な直線を、双曲線の副軸といいます。
- 双曲線と主軸の交点を双曲線の頂点といい、図では点 A と B です。
- 線分 AS と BS を、それぞれ主軸の半分といいます。その長さを a で表します。
- 副軸の半分の長さを b で表します。
- 中心から焦点までの距離を e で表します。次の関係が成り立ちます。
副軸の半分の長さ b がどこからきたのかをわかりやすくするために、もう1つ図を見てみましょう。
同じ双曲線ですが、おもに漸近線、つまり中心 S を通る2本の交差する紫の直線 a1, a2 がかき加えられています。主軸の半分 a は変わらず、やはり線分 AS です。ここで、漸近線の上に、距離 |SD| が中心から焦点までの距離 e に等しくなるように点 D をとります。すると、線分 AD の長さが副軸の半分の長さを表します。図からわかるように、できる三角形は直角三角形なので、三平方の定理が使え、次の関係が成り立ちます。
図の円は点 S を中心とし、長さ |F1S|(中心から焦点までの距離)が長さ |SD| と等しいことを示しているだけです。
双曲線の方程式
双曲線の方程式は、主軸が x 軸に平行か y 軸に平行かによって、2つの場合に分かれます。中心 S の座標を (m, n) とします。
- 主軸が x 軸に平行なとき:
方程式:
- 主軸が y 軸に平行なとき:
方程式:
章: 2次曲線, 楕円, 双曲線, 放物線, 直角三角形の相似から得られる関係(ユークリッドの定理)