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階乗

n の階乗は、n 以下のすべての自然数の積です。階乗は「!」を使って n! と書きます。ただし、0については 0! = 1 と決めます。階乗は主に場合の数で使われ、順列の総数を求めるときなどに使います。例えば、5の階乗は 5! = 5 · 4 · 3 · 2 · 1 = 120 です。

階乗の定義

階乗はいろいろな方法で定義できます。いちばん簡単なのは、おそらく次の定義です。

n!={1n = 0 のときn⋅(n−1)!それ以外のとき

積の記号を使って定義することもできます。

n!=∏k=1nk

また、積分を使って定義することもできます。

(z−1)!=Γ(z):=∫0∞tz−1e−tdt,ℜ(z)>0.

階乗を含む計算

階乗は、分数の形で計算することがよくあります。そのとき、n! = n · (n − 1)! が成り立つことを使います。これは定義から成り立ちます。例で確かめてみましょう。4の階乗 4! は、自然数の積 4 · 3 · 2 · 1 です。ここで、積 3 · 2 · 1 は3の階乗に等しいので、3 · 2 · 1 = 3! と書けます。したがって、4の階乗は 4! = 4 · 3! と書けます。

4!=4⋅3⋅2⋅1⏟=3!=4⋅3!

これを使うと、分数の中のいろいろな階乗を効率よく約分できます。例題として、次の式を簡単にしてみましょう。

n!(n−2)!

先ほどの式を使って簡単にします。分子の階乗は n · (n − 1)! に分けられ、さらに同じ式を使って n · (n − 1) · (n − 2)! に分けられます。これで、分数をきれいに約分できます。

n!(n−2)!=n(n−1)(n-2)!(n-2)!=n(n−1)

別の例です。

n!⋅(n+1)!(n−1)!⋅(n+2)!=n⋅(n-1)!⋅(n+1)!(n-1)!⋅(n+2)!=n⋅(n+1)!(n+2)!=n⋅(n+1)!(n+2)⋅(n+1)!=nn+2

最後の例です。

(2(n+1))!(2n)!=(2n+2)!(2n)!=(2n+2)(2n+1)(2n)!(2n)!=(2n+2)(2n+1)