角を写す作図
ある角があって、その角を別の場所に写したいときは、角を写す作図が使えます。
角の写し方
次の図から始めます。
ここでの課題は、角 α を少し上に写すことです。写した角 α' の頂点が点 A' になり、向きが同じで、下の辺が直線 q(上の図で灰色の直線)の上にくるようにします。ここでコンパスを使います。角の頂点 A を中心として、好きな半径で、角 α の2本の辺の間に円の一部(弧)をかきます。コンパスはこの半径のままにしておきます。
次に、同じ半径で、点 A'、つまり写した角の頂点になる点を中心にして、同じように弧をかきます。この弧が直線 q と交わる点が、点 B' になります。
次に、コンパスを |BD| の長さに開き、コンパスの針を点 B' にさして円をかきます。この円がさきほどの弧と交わる点が、点 C' になります。
これで、新しい角 B'A'C' をかくのに必要な3つの点がそろいました。
角のたし算とひき算
2つの角をたしたいときは、次の方法が使えます。一方の角をもう一方の角のところに写し、1本の辺が共通になるようにします。2つの角の共通でない辺がつくる角が、求める角です。
この例は、和 α + β を表しています。共通の辺は半直線 AC、共通でない辺は半直線 AB と AD です。和は角 BAD です。
ひき算もよく似ていますが、一方の角をもう一方の角の外側ではなく、内側に写します。それから、大きいほうの角から2つの角の重なった部分をとりのぞくと、差が得られます。
図は、差 α − β を表しています。ここでも、赤い部分が求める角です。
章: 角, 角の二等分線の作図, 角を写す作図, 弧度法, 向きのついた角, 多角形の内角の和, 勾配(%)を角度に直す