二項方程式
二項方程式は代数方程式の一種です。日本の高校の教科書ではこの名前は使わず、「xn = a の形の方程式」として扱います。
定義
二項方程式の一般の形は次のとおりです。
ここで a, b は任意の実数または複素数です。さらに、a, b ≠ 0 で、n は自然数とします。
二項方程式の特別な場合は次のとおりです。
どんな二項方程式も、両辺を a で割れば xn の係数が1の形に直せます。すると方程式は次の形になります。
さらに置き換えをして、分数 b/a の代わりに c と書くこともできます。つまり c = b/a とおくと、方程式は次の形になります。
二項方程式の解き方
まず方程式を xn の係数が1の形に直し、次に c を右辺に移項すると、方程式は次の形になります。
次に、両辺の n 乗根をとります(累乗根)。
この先は、複素数の累乗根を求める公式を使って解きます。公式は次のとおりです。
ここで
で、公式全体は k = 0, 1, …, n − 1 に対して成り立ちます。
例:方程式 x3 − 4 = 0 の解を求めなさい。係数を1にして累乗根をとると、方程式は次の形になります。
−c = 4 には虚部がないので、偏角 α は0になり、公式から省くことができます。k 番目の解は次の形になります。
この公式を k = 0, 1, 2 にあてはめます。k = 0 のときは次のようになります。
k = 1 のとき:
k = 2 のとき:
これで終わりです。3つの解 x0、x1、x2 が求まりました。