文字係数の2次方程式
文字係数の2次方程式がふつうの2次方程式と違うのは、定数(パラメータ)を含むことです。この定数はよく p や m で表します。目標は、2次方程式の解が定数 p の値によってどう変わるかを調べることです。
例1
定数 p を含む次の2次方程式を考えます。
定数 p の値によって、方程式の解はどう変わるでしょうか。場合は全部で3つあります。実数の範囲で解をもたない場合、重解をもつ場合、異なる2つの実数解をもつ場合です。これらは判別式で見分けます。
定数は決まった数と同じように扱います。つまり、この2次方程式では a = 1、b = 2p、c = 9 です。いつもどおり判別式を計算しましょう。
判別式は D = 4p2 − 36 になりました。次に、この判別式が正になるとき、負になるとき、0になるときを調べます。
いちばん簡単な、判別式が0になる場合から始めましょう。つまり、方程式 4p2 − 36 = 0 を解きます。これが成り立つのはどんな p のときでしょうか。これは1次の項のない2次方程式で、簡単に解けます。
定数 p がプラス3かマイナス3のとき、2次方程式は重解をもちます。
次に、判別式が正になる場合を調べます。つまり、2次不等式を解きます。
関数 f(p) = 4p2 − 36 の値が0になる点は、前の段階ですでに求めました。これらの点を使って、「内側」と「外側」の2つの範囲をつくります。
一方の範囲では関数 f(p) は正、もう一方では負になります。どちらかを調べるには、一方の範囲の点を関数に代入します。いちばん簡単なのは、I2 から0を代入することです。f(0) = 0 − 36 = −36 なので、範囲 I2 では関数は負、範囲 I1 では正です。
したがって、p が I1 にあるとき方程式は異なる2つの実数解をもち、I2 にあるとき実数解をもちません。関数 f(p) = 4p2 − 36 のグラフを見てみましょう。プラス3とマイナス3で0になり、範囲 I2 では負、範囲 I1 では正です。
方程式の解を求める
残るのは、方程式が解をもつ場合に、その解を求めることです。まず、方程式が重解をもつ場合、つまり判別式が0の場合から始めます。これは、定数 p がプラス3かマイナス3(9の平方根)のときです。
1つ目は p = 3 の場合です。方程式は次の形になります。
この方程式の判別式を計算します。0になるはずです。
公式で解を求めます。
2つ目は p = −3 の場合です。方程式は次の形になります。
判別式を計算します。
解を求めます。
最後に、定数が (−∞, −3) ∪ (3, ∞) にあるときの方程式の解を求めます。判別式はすでに計算してあるので、公式で解を求めます。
最後に分数を2で約分しました。これが、定数が (−∞, −3) ∪ (3, ∞) にあるときの2次方程式の解です。定数が (−3, 3) にあるとき、方程式は実数解をもちません。
章: 2次方程式, 判別式, 文字係数の2次方程式, 複素数の範囲での2次方程式