複素数の範囲での2次方程式
2次方程式を解いていて判別式が負になったら、その方程式は実数の範囲では解をもちません。しかし、このような方程式も複素数の範囲では必ず解をもちます。
考え方
2次方程式 x2 + 2x + 5 = 0 を解いてみましょう。まず判別式を計算すると、D = 4 − 20 = −16 です。すでに見たように、この方程式は実数の範囲では解をもちません。しかし複素数を使えば、負の数の平方根も考えられます。i2 = −1 なので、判別式は −16 = 16i2 と書きかえられます。この数なら平方根がとれて、4i になります。2次方程式の解を計算しましょう。
公式と関係式
前の例から、判別式が負のときの2次方程式の解の公式が導けます。
ここから、どんな2次方程式にも解があることがわかります。判別式が0以上なら実数で十分で、判別式が負なら複素数の範囲で解く必要があります。一般に、どんな2次方程式も複素数の範囲では解をもつといえます。
このような複素数の解についても、解と係数の関係が成り立ちます。まず和について導きます。
次は積です。判別式は負で、その平方根をとる必要があるので、マイナス D を使って計算します。こうすると正の数になります。そこで |D| の代わりに −D と書きます。結果は同じです。
例題
2次方程式 2x2 + 6x + 9 = 0 を解きなさい。判別式を計算すると、D = 36 − 72 = −36 です。負の数なので、複素数の解の公式を使い、値を代入するだけです。
章: 2次方程式, 判別式, 文字係数の2次方程式, 複素数の範囲での2次方程式